【特別講習】「レザン・ドール」手塚卓良先生

9月4日の特別講習。
講師に福岡・西中洲のフレンチレストラン
「レザン・ドール」手塚卓良シェフをお迎えしました。

「レザン・ドール」といえばミシュランガイドで一つ星を獲得したお店。
オーナーソムリエである石井氏は、
本校の講師として、ワインなど飲み物についての授業を
行ってくださっています。

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野菜料理が得意だとおっしゃる手塚シェフ。

料理の世界へのきっかけは
TV番組「料理の鉄人」で見たかっこいいコック服姿の料理人。
調理師専門学校を卒業後、東京のレストランで働き
26歳の時に、当時働いていたシェフの紹介でフランスへ。

「初めは、言葉も通じず頼る人もおらず
逃げたくなることもあったが、
親や支えてくれた人のことを思い出して踏ん張った。
言葉も必死で勉強した。
慣れると楽しくなってきて、結局約4年間フランスにいた。」

ミシュランでひとつ星獲得など、
人気店の料理長として活躍されているシェフですが、
今でも日々反省を繰り返して、探求し続けているとのこと。
プレッシャーで眠れない日もあるが、
若い頃の苦労を思うと頑張れるそうです。

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そんな手塚シェフの料理は、とても繊細。
ひとつのお皿に、フワッ、サクッなど
異なる食感をいくつも乗せていきます。

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1)カツオのグリエ
付け合わせの野菜ひとつひとつを丁寧に下ごしらえ。
それらをふわっと盛り付けたお皿は、まるでお花のブーケみたい。

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2)冬瓜のスープ
日本とフランスでは味覚の好みが全く違い、
フランスで好まれるバターや生クリームなどの動物性脂肪のコクは
日本人には重く感じてしまう。
手塚シェフはフルーツや野菜を組み合わせて
軽めの味を心がけているそうです。

3)マンゴーのシブースト
シブーストとはフランスの伝統菓子で
カスタードとメレンゲを合わせ、表面をキャラメリゼしたもの。
このお皿も盛り付けも華やか!

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学生からの質問にも答えてくださいました。

Q)栃木出身のシェフですが、東京、フランスと経験されて
福岡の地域性はどうですか?

せっかちな人が多い気がします。
例えばコースの場合、ギリギリのところまで準備しておくなど工夫して、
料理間はなるべくお待たせしないようにしています。

 

せっかちだなんて、意外な答えでした。
力強い言葉なのに優しい物腰の手塚シェフに、
学生たちはどんどん引き込まれていきました。

一番大切なのは気持ち。
つらいときや挫けそうなとき時は
我慢して踏ん張っていれば必ず道は拓けると思う。
信じて最後まであきらめずに頑張ってほしい。

基礎があるからこその技術。
過去の経験があるから今がある。
料理人としての心構えを学びました。

 

学生にはちょっと敷居の高い「レザン・ドール」ですが、
ぜひ一度訪れたいものです。

手塚先生、ありがとうございました!