見る蓮、食べる蓮。

福岡調理師専門学校から徒歩圏内にある
福岡城跡のお堀で、ちょうど今
“蓮”の花を観賞することができます。

1

お堀一面に咲く白とピンクの花と、傘になりそうな大きな葉っぱ。
まだ見たことのないあなた!
一度は見に行く価値ありの絶景ですよ!

この“蓮”。
見るだけのものではなく、私たちの胃袋も満たしてくれています。
“蓮”の地下茎部分は、「れんこん」として、
きんぴらや煮物の具材として
食べたことがある方も多いと思います。

2

れんこんの素朴なおいしさを感じられる一品を紹介しましょう。

5

れんこんを厚めに輪切りにして、トースターで焼き、
オリーブオイル、塩、醤油をお好みの量かけていただきます。
薄めの輪切りにして素揚げし、サラダのトッピングなどにしても
美味しいですね。
そして“蓮”は、ほかにも食べられる部分があります。
それがここ。どこの部分かわかりますか?

3

花が枯れた後に、花托が大きくなりこんな形になるのですが、
この中にころころとしたどんぐりのような実ができるんです。
それが「蓮の実」です。

でんぷん質が豊富なので、加熱するとホクホクとした食感に。
この性質をうまく活かして作られたのが
「蓮蓉餡(れんようあん)です。

6

上品な甘さと栗のような食感が、
小豆の餡とはまた違った美味しさです。

ココナッツ団子の餡として「蓮蓉餡」を使ってみました。
かわいらしい出来上がり!

4

東南アジアの国々でも、蓮の花を観賞したり、
食用としている国はいくつもあります。
特に蓮の花を国花としているベトナムでは、
蓮の実をごはんと一緒に炊き込んだり、
茹でてサラダやチェーというベトナムの伝統的なデザートの具材にしたり、甘納豆のように甘く仕上げたり、色々な楽しみ方があるようです。

ひとつの食材を通して
色々な国の食文化を知ることができます。
あなたの好きな食材は、海外ではどのように食べられているのでしょう。
夏休み、ちょっと調べてみませんか?