【特別講習】「高玉」黒田先生

12月7日(木)、昼間部の全クラスを対象に、寿司の特別講習が行われました。講師は、高玉」御主人 黒田 賢二先生

黒田先生は、本校に何度も来ていただいているのでとてもお話しが上手。それぞれの寿司の違い、特徴など、学生たちによく聞かれる疑問についてもお話しくださいました。

学生たちは、モニターに映る手元と実際の動きを真剣に見ながら、先生の話に頷き細かくメモをとっていました。ネタの切り方や手際の良さに「すごい!」と驚きの声が上がっていました。

今回、実演していただいたのは
・寿司飯の作り方
・握り寿司
・太巻寿司
・鯖松前寿司

まずは、寿司で一番大事な「しゃり」づくり。
しゃりにお店の味が出るとのこと。米は、何種類かブレンドして、酢を合わせたときにベタつかないよう固めに炊くこと!

しゃりの温度は、人肌くらいがベスト!
握り方は、あまり気にせず「力加減が大事!」

この日、本校卒業生(2018年卒業)の田原さんが助手として、黒田先生と一緒に来校されました。卒業生の方が親近感もありイメージしやすいと思い、今日は一緒に来てもらったとのこと。

「太巻寿司」と「鯖松前寿司」は田原さんが実演してくれました。

田原さんは入社5年目ですが、お店で巻物などを握っているそうです。寿司は何十年経たないと握れないと言われていますが、やる気があればそこにはこだわる時代ではないので、頑張って挑戦してほしい、と黒田先生。

握りよりも、巻物の方が難しいのだそうですが、田原さんはよくやってくれていると褒められていました。

卒業生が実演している間に、寿司の歴史についてお話しがありました。江戸時代、銭湯が流行し、その帰りに寿司を食べることが「いき」だったそうです。最初は屋台でおにぎりくらいの大きな寿司を食べており、手が汚れたら暖簾で拭いていたため、人気の店を見分ける方法は暖簾の汚れだったとか。昔は、魚は生ではなく酢でしめたり、醤油漬けなどで出していたようです。

最後に黒田先生からの言葉を紹介します。

「寿司は目の前にお客様がいる状態で仕事をするため、きれいに仕事をしていないとおいしく見えない。キレイに仕事をする!盛り付けもキレイにする!意識することが大事。10年後に差がついてくる。」

「料理を作る前に人間を作れ!磨け!料理はおいしいけどやはり人間性が悪いとお客様もお店に行かなくなる。料理を学びながら同時進行で人間を磨くことも学んでいってほしい」

黒田先生、ありがとうございました!