福岡県ジビエ料理講習会

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1月9日(木)、
昼間部の全員が集まり行われた授業は
「福岡県ジビエ料理講習会」。

講師は、一般社団法人 全日本司厨士協会 福岡支部 支部長の山内孝行先生。(元ホテルニューオータニ博多 副総料理長)

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「ジビエ」という言葉もここ数年、耳にする機会が増えてきましたが、みなさんは正しい意味をご存知ですか?

「ジビエ」とは、狩猟によって食材として捕獲される野生の鳥獣や肉のこと。

福岡県の野生鳥獣による農林水産物の被害額は、なんと7憶8千万円(平成30年度)!これでも平成22年度をピークに減少傾向なのですが、全国では北海道に次いでワースト2位というのは変わらず、被害は深刻です。

福岡県では、イノシシによる被害が最も多く全体の42%、次いでシカが12%。そのうち食肉として利用されているのはたった5%程度。ほとんどが、埋説処分や焼却処分されているんです。

福岡県では、ジビエ普及のために、飲食店や販売店等でジビエ料理を食べることができる「ふくおかジビエフェア」を毎年開催しています。今年も2月頃開催予定です。また普段からジビエを取り扱っているお店もあります。こちらを参考に、食べに行くもよし、肉を購入して料理に挑戦するもよし、もっと身近にジビエを感じてみてください。

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山内先生には、ジビエ料理を3品作っていただきました。

山内先生からはじめに教えていただいたのは
調理師としてジビエを扱うときの注意事項!
仕入れる時は、食肉処理業の営業許可を受けた処理施設から仕入れること!
必ず加熱調理!(肉の中心温度が75℃で1分以上、または、これと同以上の効力を有する方法)

◆猪の田舎煮込み
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猪と赤キャベツの蒸し煮(フラマンド地方)
鹿肉の胡椒風味 洋梨のグラタン添え
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猪の田舎煮込みを試食した学生は、「臭みがなく、思ったよりも食べやすく美味しかったです。」「ジビエ料理はハトなどの鳥類と思っていたので、イノシシと聞いた時は驚きました。」とのこと。

山内先生から最後にしていただいたお話を紹介します。
「“ジビエ=高い”というイメージがありますが、もっと多くの方にジビエ料理を食べてもらい、その美味しさが広がれば価格は安くなると思います。ジビエ肉はスーパーなどのお店でも販売しているので、どんどん購入してほしい。そして、このような講習会で料理について知ることも大切ですね。」

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そして、今回山内先生と一緒に来校されていた助手の先生は、本校の卒業生 松下勇輝さん(平成30年度昼間部〈2年コース〉卒業)でした。現在ホテルニューオータニ博多に勤務されています。「学校生活においては、就職など先生に相談しながら進めていくと良いと思います!」と先輩からのアドバイスをいただきました!

山内先生、松下さん!ありがとうございました。